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実は、音楽+青春 というので読むのがためらわれた。
でも、白の誉田なら!と勢いをつけて読み始めた。
音楽系青春ストーリー
白の誉田哲也作品・・・だと思う
![]() | レイジ (2011/07/13) 誉田哲也 商品詳細を見る |
序章の次の段階が、ちょっとつらかったけど、
それを超えたらもう止まらない。止めたくない。
80年代が青春だった世代におすすめしたい。
そのころの洋楽を主人公たちがコピーするシーンでは、
懐かしい楽曲が記憶の奥から次々に流れ出す。
礼二とワタルの二人を機軸に物語がすすむ。
お互いをどこかで意識にながらも、理解しようとしない。
二人の接点がなくなっても、それぞれを結ぶ人間が、仲間がいる。
ジャックという人物の去り方が、悲哀にあふれてる。
「あと5歳若かったらな・・・」
自ら作ったバンドのメンバーから脱退か、解散かを迫られるジャック。
切なくて、もの悲しくて、胸が痛かった。
成功への階段、あと一段で転げ落ちる。
その堕ちっぷりの落差がすごい。
天と地とはまさにこの事だろう。
そこから、どうはいあがっていくか・・・残りすくないページ数。
この時が、読み手として一番ワクワクする。
起承転結がものの見事に綺麗に収まっている。
起で、バンドを組み
承で、様々な経験や苦節を味わいようやく光がみえる
転で、光に指先がふれた瞬間、堕ちる
結で、再び光が見えはじめる
黒の誉田は
結末がダークで読み手に想像させる余韻を残す。
白の誉田は
結末が爽やかで読み手に明るい未来を想像させてくれる。
本を読んだ後、あの頃に聴いていてテープを発掘してみた。内容紹介
孤高の礼二と世渡り上手な航。二人が初めて組んだバンドは成功を収めるが、それ以降互いに意識しつつも歩み寄れず、やがて……。
音楽の才能は普通だが、世渡り上手なワタル。才能に恵まれるも、孤独に苦しみ続ける礼二。少年から大人へ―男たちのロック魂が交差する音楽青春エンターテインメント。
ただ、好きだったバンドはLPなのでテープがない。
そのうえ、プレイヤーがメイン機器に接続できてないから聴けない。
CD音源でベスト版で買いなおしたけど、入ってない曲があったりする。
なかなか辛辣が、的を得ている。
ワタルの所属するバンドの外見やライブ風景はは文章でも伝わるのだけど、
音はいまいちわからなかった。
しかし、この礼二による分析で音のイメージが湧き、かなり立体的になった。
しかし、礼二のバンドの立体的なイメージはなかなか難しい。
音のイメージが湧きにくいのだ。
何となくだけど、ワタル=US、礼二=UKなのかな?
ステンアライブ
ロッド/アイムセクシー
カルチャー・クラブ/カラー・バイ・ナンバーズ(2nd)
ポリス/シンクロニシティー
デュランデュラン
プリーズテルミーナウ(ウイスキーのCM)
ハングリーライクザウルフ
ザリフレックス
ラウドネス/撃剣霊化
アースシェイカー/レディオ・マジック
プリンス/フォーユー(全部俺)多重録音を全て一人で行った事に感銘を受ける。
円広志/夢想花 でサビを作る上での絶対的に正しい論理を模索しはじめ
ビリー・アイドル/レベルイェル でサビに大切なのはリズムと気づく。
ブラッド・アッシュの一押し曲の「リビング・デッド・ガール」は
外見は、LAメタル風だけど、ヴァンヘイレンの真似っこバンド。
1984に収録されてる「ホット・フォー・ティーチャー」に酷似している。
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