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(満足度が得られる成功率5割ですけど・・・)
「僕は魔女の末裔です」
若き製薬会社員は、謎めいた言葉を遺しバラバラ死体になった。
「このミス」大賞作家が贈る、恐怖と驚愕に満ちたラストへ突き進む傑作ミステリー
![]() | 魔女は甦る (2011/05) 中山 七里/著 スカイエマ/表紙 商品詳細を見る |
この帯コピーは正解でした。
購買欲を煽るだけの誇大宣伝コピーで失敗してるので、
疑心暗鬼になっていたけど、満足いく作品に出会うと
また信じてもいいかも・・・ってなっちゃいます。
惨殺体の発見から物語が始まります。
捜査する刑事の内面の葛藤や過去のトラウマを織り交ぜながら、
事件の真相に迫っていく。
人物の過去や性格を明らかにする事で、
徐々に事件の様相が変化し、最終的に全く違った物が浮き出てくる。
やがて、その全貌が姿を見せる。
最後の最後まで楽しめる作品に久しぶりに出会ったような気がします。
この読み終わった感じは「夏の災厄/篠田節子」を
読み終えた感じに似ていました。
何がどう似ているのかを書くと内容に触れてしまうので、
あえて書きません。それは、読んでからのお楽しみなので・・・
内容(「BOOK」データベースより)
埼玉県の長閑な田園地帯で、肉片と骨の屑のようなバラバラ死体が発見された。被害者は現場近くにある製薬会社・スタンバーグ製薬に勤めていた桐生隆。仕事ぶりも勤勉で質素な暮らしを送っていた青年は、なぜ殺されなければならなかったのか?埼玉県警捜査一課・槙畑啓介は捜査を続ける過程で、桐生が開発研究に携わっていた“ヒート”と呼ばれる薬物の存在を知る。それは数ヶ月前、少年達が次々に凶悪事件を起こす原因となった麻薬だった。事件の真相に迫るほど、押し隠してきた槙畑の心の傷がえぐり出されていく。過去の忌まわしい記憶を克服し、槙畑は桐生を葬った犯人に辿り着けるのか。
そして、この作品がよかった方で、
まだ篠田節子(夏の災厄)を未読ならば、
オススメしたいです。是非とも読んでください。
![]() 夏の災厄 篠田節子 | 出版社/著者からの内容紹介 撲滅されたはずの日本脳炎に似た奇病が、郊外の街を襲った。後手にまわる行政の対応に住民はパニックを起こし、魔の季節を迎える。 内容(「BOOK」データベースより) 東京郊外のニュータウンに突如発生した奇病は、日本脳炎と診断された。撲滅されたはずの伝染病が今頃なぜ?感染防止と原因究明に奔走する市の保健センター職 員たちを悩ます硬直した行政システム、露呈する現代生活の脆さ。その間も、ウイルスは町を蝕み続ける。世紀末の危機管理を問うパニック小説の傑作。 |
以下、腐的な事・・・